病院は住むところではありません。
しかしながら、病院に住むように長く入院するような人がいるのも事実です。
また、なかなか自宅環境で生活するのが難しい高齢者がなかなか病院から退院できない光景もよく目にします。
病院に入院する必要はないけれど、家には帰れない人はどうすればいいのでしょうか?
本来は介護サービスの利用なのでしょう。しかし、介護調整は、当日困ったときにすぐに調整がつくものでもないのです。
さて、改めて、病院は住むところではありません。医療従事者が、患者を管理しやすくするように設計されています。
病院は患者の快適性よりも、医療従事者が患者を管理しやすいようにすることのほうが重要です。それは安全面や治療成績の観点からやむを得ないところがあります。
しかし、医療の質も担保しながら、病院の生活の快適性を向上させることは、患者の治療経験上大切なことではないかと思うのです。
入院患者の環境改善のために必要な要素は、以下の要点にまとめることができます。
・生活のプライバシーの確保
・生活用品・備品の調達、生活家電の調達
・光、温度、臭気、騒音、の快適な環境
病院は残念ながら、多くが総室(4人部屋)がベースになっています。
なかなかプライバシーの確保が難しいです。また、病院には生活用品の販売や備品の調達、生活家電の設備がないことが多いことも事実です。
病院は、コストが優先され、まぶしい蛍光灯のみが準備されていることも多いです。
ひとつの案を考えました。
病院という設備を担保しながら、カプセルホテルを参考にして、各患者個室の快適性を向上させるということは理にかなっているように思います。
私はファーストキャビンが好きです。
病院の生活快適性の改善は、せん妄予防にも効果があるのではないでしょうか?
コメント